五十肩の経過 ~急性期・慢性期・回復期について~

五十肩の経過 ~急性期・慢性期・回復期について~

五十肩になると、時間の経過や症状の進行状況などによって急性期、慢性期、回復期という経過をたどります。

急性期
痛みを感じ始めてから4カ月以内が、五十肩の「急性期」に当てはまります。痛みが最も強い時期で、肩を動かしたり運動したりするときだけでなく、安静時や夜間など寝ているときにも痛みが出ることがあります。
腕が上がらない、後ろに腕を回せないといった可動域の制限も生じ、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

慢性期
急性期の次は「慢性期」と呼ばれる時期になります。関節が固まってしまう拘縮という症状が現れ、肩の可動域制限があらゆる方向に生じます。特に、肩関節を中心に腕を回す動作が難しくなります。
しかし、痛みは軽快することが多いです。だいたい発症から3~6カ月が経過し、軽い痛みが残っている場合は、痛むほうの肩を無理のない程度に動かしていくと改善に向けた有効な対策になるでしょう。

回復期
慢性期を抜けると「回復期」に入ります。この時期になると、動きづらかった肩の可動域は徐々に改善され、腕を上げやすくなったり、背中でエプロンのひもを結ぶのが苦ではなくなったりしていきます。痛みもほとんど感じなくなるでしょう。ときどきストレッチをするなどして、肩関節の拘縮を改善し、元の状態に戻していきましょう。
なお、五十肩は改善まで時間がかかることが多く、症状を感じてから回復するまでに1年ほどかかることも少なくありません。

 

 
五十肩のときにやってはいけないこと

痛いのに無理に動かす
五十肩を発症してからまもない急性期は痛みが強く、ちょっと腕や肩を動かすだけでも痛みが走ることがあります。無理に動かすと炎症が悪化することもあるため、くれぐれも無理は禁物です。

自己判断でマッサージをうける
五十肩による痛みは肩こりと似ています。「この肩の痛みは肩こりだ」と自己判断してマッサージなどを受けると、炎症が悪化する可能性もあります。痛みに加えて可動域の制限がある場合は、五十肩の可能性が高いです。まず痛みが出たら医療機関を受診してください。

痛い方の肩を下にして寝る
五十肩では夜間に痛みが強くなることが少なくありません。そんなとき、痛みがあるほうの肩を下にして寝てしまうと、肩に負担がかかり、症状が悪化する可能性も考えられます。痛みのないほうを下にして、肩を守ることを意識しておきましょう。

長期間放置する
五十肩は自然に治ることもありますが、放置するのは他のことでも同じことが言えますがよくありません。長期間何もせずに放置すると凍結肩になる可能性もあるので放置はしないでください。
痛みが強い急性期は安静にしておき、急性期を過ぎたら患部を温めたり、無理のない範囲で動かしたりするなど、適切な対応を行いましょう。

 

五十肩は放置していても治る可能性が高いですが、痛みは我慢せずにご相談ください。

 

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