東洋医学からみた、冬の過ごし方

東洋医学からみた、冬の過ごし方

東洋医学からみた冬の期間は立冬(2023年11月8日頃)から立春(2024年2月4日頃)までをいいます。

約2000年前の東洋医学の代表的な書物に「黄帝内経」があります。

医学論文を集大成したものですが、その中の中国医学の基礎理論(生理、病理など)を中心に書かれた「素問」の第二篇「四気調神大論」の中で、冬についてこう記されています。

「冬の三カ月は閉蔵(へいぞう)という」

閉臓とは、万物が戸を閉ざして、陽気を潜伏させることをいい、いろいろな思い、考えを身体の中に潜伏させ、できるだけそれを行動に起こさず、春まで“気”を熟成させるという考えです。

つまり、冬は気を保養する期間だということです。
特に、五臓の中の腎の気(腎にある精気=腎気)を保養しなくてはいけません。冬に腎気を消耗すると、春には気力、体力が衰えて弱くなると考えられています。
冬の過ごし方の基本は、睡眠を十分にとり、ゆっくり過ごすことです。

東洋医学では、1つ前の季節の過ごし方が心身に大きな影響を与えると考えられています。

春の過ごし方が良くないと、夏に手足などの冷えといった寒性の病気にかかりやすくなり、夏の過ごし方が良くないと、秋に咳などの咳症にかかりやすくなると考えられています。

東洋医学からみた、冬の過ごし方
ゆっくりと過ごすことが基本とはいっても、日常の家事や仕事はなくなるわけではありませんので、なかなかゆっくりと過ごすということは出来ません。

そこで、冬を元気に乗り切るためには・・・

腎の働きを助ける
ここでの腎は五臓の腎です。五臓の腎の働きは精(生命の源)を貯蔵する、骨格形成、泌尿生殖活動を行うなどがあります。特に、生命の源であると考えられている腎精は人間の成長、発育、老化に大きく関係し、様々ある腎の働きの中でも重要なものです。

腎は冬の間は生命エネルギーを維持し、活動が活発になる春に向けて生命エネルギーの備蓄を行っています。

冬はこの腎の働きを助けることが重要です。
最近、白髪が多くなってきたかな?と気になるという方は腎の働きが弱くなっているのかもしれません。

鍼灸治療でも腎の働きを補助することができます。

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