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寝不足のときに吐き気がする理由
寝不足のときに生じる吐き気にはコルチゾールというホルモンが関係しています。
コルチゾールはストレスを引き金に分泌量が急増し、交感神経に作用します。
コルチゾールによって交感神経が高ぶり、結果として吐き気を催してしまうことがあるのです。
ストレスと聞くと、不安や緊張といった精神的な負担を思い浮かべがちですが、それだけではありません。
寝不足も立派なストレスの1つです。
寝不足という状態そのものがストレスとなり、コルチゾールを多量に分泌させてしまいます。
コルチゾールが悪というわけではありません。
血糖値を上昇させるための糖をつくる、脂肪を分解する、代謝を促進する、発熱や腫れといった炎症を抑えるなどの働きをコルチゾールはしています。
しかし、多量に分泌されることは身体にとっては負担にもなります。
そもそもストレスを引き金にコルチゾールが急増するのも生命維持のためです。
ストレスに負けまいとコルチゾールが分泌され、交感神経が働きすぎると私たちの身体は戦うぞという態勢に入ります。
すると、心拍数や血圧が上昇し、筋肉がこわばる一方、消化器の働きが低下してしまいます。
これから戦うぞという態勢のときに胃袋の中身を消化している場合ではないですよね。
そのため交感神経が優位の状態は消化器の働きが後回しにされるのです。
吐き気も、消化器の働きが鈍っていることのサインです。
寝不足というストレスからコルチゾールが分泌され、副交感神経がしっかり働けていない状態になることが吐き気を引き起こすメカニズムです。
病気の可能性は?
寝不足による吐き気の原因はストレスです。
寝不足のときには身体のだるさを感じるほか、お腹がゴロゴロと下痢気味になったり、反対に便秘になったりする人もいますが、これらの原因とメカニズムも吐き気と同様です。
しかし、吐き気という単体の症状ではなく、吐き気と同時に胃の痛い、ご飯が食べられずに痩せてしまう症状がある場合や吐き気に対して不安があるなら、医療機関を受診してください。
寝不足がストレスであるように、病気の不安も吐き気の不快感もストレスです。
受診せずにネットなどの情報で不安になり眠れなくなっても困るので、不安があるなら病院を受診することがおススメです。
自律神経の乱れが気になる、睡眠に問題があるなどの症状には鍼治療が有効なこともあります。
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